子どもが3歳という年齢になると、幼稚園という選択肢があります。
前回のコラム「幼稚園と保育園、どっちがいいの?」では、
実際に通った感想をお伝えしました。
では、費用面では、どのくらいの違いがあるのでしょうか?
令和元年10月からの無償化の話も織り交ぜながら、みていきましょう。
保育園:保育料
保育園の保育料は、自治体が保護者の所得状況に応じて設定しています。
保護者の収入によって、ランク分けされており、金額もかなり幅があります。
例えば、大阪市だと3歳未満児の場合は、市町村民税が非課税世帯なら0円、課税状況の区分により徐々に金額はアップし、上限は70,600円となっています。(保育標準時間認定)
しかしながら、令和元年10月に幼児教育・保育無償化が実施されます。
「3~5歳児クラス、及び住民税非課税世帯の0~2歳児クラスの保育料の無償化」です。
3歳児クラスからは、無償化の対象になります。これは、金額にもよりますが今まで保育料を払っていた世帯からすると、かなりインパクトが大きいです。
ただ、もともと3歳未満の方が保育料は高く設定されており、どうせなら0~2歳児も対象にしてほしかったとの声も周囲からは聞こえてきます。
上記は大阪市の例を出しましたが、自治体によって上限の額も違います。つまり、同じ所得でも住むところによって、保育料が何万円も変わるということがある、ということです。
他にも、保育園に2人以上子どもを預けていれば、2人目は半額、3人目は無料、という地域もあります。
(保育料などについては、お住いの自治体のホームページなどに詳細は載っていますので、不明点があれば窓口にお問い合わせください。)
保育料の払い方は、子どもたちがお世話になった園では、毎月手渡しの園も多かったです。(認可外保育園では、銀行引き落としもありました。)
毎月請求があるので、専用の封筒に入れ、手渡しでお支払いしていました。所得が上がると、ダイレクトに保育料が上がるので、前年度より所得の多くなった年は、年度の途中で保育料が上がったこともありました。
保育園:保育料以外に、なにが必要?
保育園では、保育料以外にお金を支払うことがあります。
以下は、保育園で実際に費用がかかったものです。(3つの保育園の経験をもとに、すべて記載しています。何が必要かは、園に寄ります)
◆A保育園
・体操服(半袖、長袖、短パン)
◆B保育園
・通園用バッグ
・お昼寝用ベッドレンタル代
・英会話代
・各種、遠足代など
◆C保育園(認可外保育園)
・通園用のスモック
・文房具代など
・各種、遠足代など
(習い事費用は保育料に含む)
園によって、入園の際に必要になるものが違いました。
園指定のものがあるかどうか、というところですね。体操服など買う必要があったときは驚きましたが、園でも体操服で過ごすので私服は汚れず、洗濯も楽でした。
入園前に購入品やお代など確認があると思いますので、保育料以外になにが必要か把握するようにしましょう。
幼稚園:保育料
私立の場合は、設置者が設定しています。
公立の場合は、自治体が設定しています。
保護者の所得で金額に大きな開きがあった保育園と違い、私立幼稚園は一律で金額が決まっているところが多いです。
こちらも、幼児教育・保育無償化の対象となっています。
具体的な対象施設は以下です。(大阪市の場合)
無償化対象施設
① 子ども・子育て支援新制度に未移行私立幼稚園 (私学助成)
② 国立幼稚園
③ 子ども・子育て支援新制度に移行私立幼稚園 (施設型給付)
④ 大阪市立幼稚園
⑤ 私立認定こども園 (1号認定こども)
子ども・子育て支援新制度に移行するかどうか、幼稚園側も対応が分かれているようですが、
どちらも無償化の対象になります。
保育料と入園料(入園料は初年度のみ)が対象のようですが、月額25,700円を上限としているため、私立幼稚園の入園料まではまかなえないと思っていたほうがよさそうです。(保育料だけで上限に近くなり、何万円、多ければ10万円という入園料までは、金額が及びません)
幼稚園:保育料以外に、なにが必要?
幼稚園でも、保育料の他に必要となる支払いがあります。
・制服代(冬服、夏服、タイツなど)
・体操服代(長袖、半袖、短パン)
・通園バック
・上履き
・帽子や文房具など
私立幼稚園の場合は、入園金だけではなく、検定料も必要かもしれません。
無償化の対象になるのは、保育料と入園料。実費として徴収されている費用(通園送迎費、食材料費、行事費など)は、無償化
の対象外です。
こうしてみると、保育園は園によって必要な購入品が異なりますね。
まとまったお金が必要になるケースもありますので、しっかり準備して、慌てることのないようにしたいものです。
※掲載の情報は、記事の掲載時点のものです。最新情報は、各自治体や施設等にお問い合わせください。