あなたは、「世界幸福度ランキング」をご存知でしょうか?
ニュースなどで、耳にしたことがあるかもしれません。
2019年3月、国連の関連団体が「世界幸福度ランキング 2019」を発表しました。
気になる日本の順位は、何位だったのでしょうか?
世界幸福度ランキングとは
世界幸福度ランキングとは、国際幸福デー(3月20日)に、国連が毎年発表している幸福度のランキングのことです。
各国の国民に「どれくらい幸せと感じているか」を評価してもらった調査に加え、GDP、平均余命、寛大さ、社会的支援、自由度、腐敗度といった要素を元に幸福度を計るものです。
2019年は、7回目の調査となりました。(世界156カ国を対象に調査)
気になる日本の順位は?
2019年、日本の順位は、58位でした。
2018年の54位から4つ順位を下げた形になります。
これを見て、あなたは何を感じますか?
私は正直、戸惑いました。
日本という国は、豊かであると思っています。
戦後や戦前は苦しい時代もあったかもしれませんが、現代に生きる私たちは、どうでしょうか?
食べるものは豊富にあり(世界的に見ても、和食は繊細で健康にも良く、日本にある海外の料理もとても美味しいものが多いですね)、ショッピングモールが日本全国の様々な都市に建ち、買い物もしやすい環境が整いつつあります。
ネットを使えば、家から出ずに買い物ができますし、宅配便は細かな時間の指定にも応じてくれます。すぐに届けてくれるネットスーパー(※宅配地域による)もあります。
交通機関も発達していて、便利です。電車は、到着時間が大きく遅れることがほぼ無いので、乗客のストレスは海外よりも少ないのではないでしょうか。
何て便利で、快適に生活しているのでしょう。
しかし、日本人の幸福度、58位。
日本は、四季が織りなす様々な景色も美しいですし、親切で優しい人が多い印象です。
ワールドカップでの試合終了後の客席のゴミ拾い等が世界のニュースで取り上げられたように、誇れる面もたくさんあると思っています。
ですが、日本人の幸福度、58位。
いつから、こんな順位なのか気になりましたので、過去5年間の日本の順位を調べてみました。
「幸福度ランキング」過去5年の日本の順位
- 2015年 46位
- 2016年 53位
- 2017年 51位
- 2018年 54位
- 2019年 58位
そんなに変わっていなどころか、どんどん順位を下げているように感じます。
では、上位の国は、どこの国なのでしょうか?
世界幸福度ランキング上位10カ国は?
世界幸福度ランキングのトップ10
- フィンランド
- デンマーク
- ノルウェー
- アイスランド
- オランダ
- スイス
- スウェーデン
- ニュージーランド
- カナダ
- オーストリア
北欧の国が多いですね。
私もニュースで見たことがありますが、北欧の国は、社会保障が手厚いこと、教育熱心で質の高い教育を実施していることで知られています。
1位のフィンランドは世界で唯一、父親が母親より学齢期の子供と過ごす時間が長いのだそう。
確かに、日本では男性の育休の取得も多くありません。厚労省によると、男性の取得率は6・16%(H30年)となっています。
しかも、育休を取得した男性の6割が、5日未満の取得に留まっています。(H27年 雇用均等基本調査より)
5日!!
私が初産の時は、出産日からの入院日数が5日でした。
パパが5日しか休んでくれなかった場合、赤ちゃんと退院して人手が足りない時に、もうご主人は仕事へ…ということになりますね。
ママが助かるというのはもちろんですが、男性側にとっても赤ちゃんと過ごす時間はかけがえのないものだと思います。
幸せな時間、ですよね。
日本では、ちょうど子どもが生まれる頃や子どもが小さい年代に、仕事も忙しくなって責任もある立場になっている方も多いのかもしれません。そのような場合は、育休を取るのが憚られることもあるのかもしれません。
しかし、核家族化も進んでいることで母親への負担が増えていることや少子化の問題に歯止めをかけるには、もっと男性の育休の取得や育児への参加が求められていると感じます。
今すぐ、育児に関わる時間を増やすことは難しいかもしれませんが、仕事がお休みの時はしっかり子どもと遊び楽しい気持ちやその成長を肌で感じ親として喜ぶなど、一緒にいる時間を濃度の濃い時間にしてもらいたいな、と願います。
たくさんのママ、パパ、そして子ども達がたくさんの幸せに包まれていますように。
日本人の幸福度を上げるには?
私は、人生において「幸福度」はとても重要だと考えています。
毎日、幸せに生きていけるのが一番ですよね。
前述の子どもとの時間、それだけが幸福度に影響しているわけではありませんが、
どのようにしたら、日本人の幸福度がもっと上がるのか、今後も考察していきたいと思います。